ネコだまり

配達王子が贈る、涙と笑いのファンタジー
愛と荷物のある限り、道なき道を突き進む
そこの素敵な奥さま、今日はあなたの家かもしれません
お届けするのは「愛」ですか?

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風になって

木漏れ日が降り注ぐ森の中
林道を外れ、雨でぬかるんだ道を歩いて行くと
そこに1人の老人が住んでいる

世間から隔絶されたこの地で
普段は焼き物や竹細工などを生業とし
自給自足に近い生活を送る老人

時々荷物が来るものの、身内などはいないようだ
そして作業場の壁には、古ぼけて黄ばんだ大きな紙に
こんな言葉が書かれている


もし私が倒れていても、助けは呼ばないでください

まだ息があったとしても、そっと見守っていてください



人間誰もが寿命を持っている
天寿を全うする者、若くして命を落とす者
それを運命と受け入れられれば
きっと延命措置など不要なのであろう

ただ、それを受け入れられる器の人間が
いったいどれほどいるのだろう・・・

この老人はそれを受け入れようとしている

しかし、もしその場に居合わせてしまったら
果たして自分は老人の言う通りに見守ることが
できるであろうか

おそらく老人の希望には沿えないだろう

たとえ老人の意思に逆らい罵倒されたとしても
生きているからこそ

目の前で人が死ぬところを黙って見ていられるほど
自分は冷静だとは思えない

老人には悪いが、その場にいたのが
おせっかいな配達人だったと諦めてもらうしかないだろう

言葉の裏側に見える、悔いのない人生

そんな老人を、ちょっと羨ましくも思いながら
木漏れ日の道を引き返す

今日も優しい風が吹いていた





 ネコだまりを見たら
 助けてあげてください

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コメント

あたくしなら、 希望通りに逝かせると思いますよ。(マジレス)
なぜなら、あたくしもそうして欲しいからですわ。

そんな究極な状況を体験したことのない 青いあたくしですが・・・

私も・・・希望にはそえない派ですね。
救急車・警察へと連絡したいです。
でも・・・とっさにそのような対応が、私に出来るのでしょうか?
その状況に立ち会っってみないと、わかりませんが
足がすくんで、動けなくなるかもしれません。

私には、この老人のような器は1ミリもなさそうです。

もじゃこさま
まさしく究極の選択
でも実際に発見する可能性が高いのが配達人・・・

こういう場合きっとチキンハートになってしまうと思います
希望通りにしてあげたいけど、なんとなく夢に出てきそうで
・・・ん~、自分はどういう行動をとるのだろう?

凛子さま
たぶん配達人もしばらく固まっていると思うよ
天気予報なんかに電話しているかも

器の大きさは切羽詰った状況にならないと
自分でもわからないよね
せめておちょこくらいあれば・・・

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